データベースのようなストレージを実現する、効率性とパフォーマンスに優れたNORフラッシュのファイルシステムデータベースのストレージ

時刻情報や位置情報を記録する組み込みデバイスやデジタルセンサーは、「あらゆるモノがセンサーとなる」未来の礎石となります。しかし、これらのデータへの依存度が高まるほど運用面、財務面、安全面に関するリスクも高まります。Tuxera Reliance Senseは、データロギングアプリケーションにおけるデータの信頼性、フラッシュメモリーの劣化、ハードウェアコスト、開発期間などに関連するストレージの課題解決に貢献します。

Tuxera Reliance Sense™ は、組み込みIoTセンサー、ウェアラブル、デジタル計測器に搭載されたデータロギングアプリケーションのデータを永続的かつ確実に保存する唯一無二の組み込み用ファイルシステムです。軽量でありながら高度な機能を実装しているこのソフトウェアは、独自のデータベース的設計により、NORフラッシュメモリーを効率的に利用し、構造化データを確実に保存します。.

digital smart meters in situation
Tuxera Reliance Sense

組み込みシステムの構造化データのための高性能なストレージ

データロギングアプリケーションは、構造化データを継続的に生成し、常に最新データにアクセスする必要があります。これはデータの記録方法にも影響を及ぼします。例えば、メモリーがいっぱいになると、古いデータは新しいデータで上書きされます。汎用のファイルシステムでは、このような操作を効率的に実行できません。また、レコード保存のための循環バッファや環状バッファのような仕組みをネイティブで実装していません。標準的なファイルシステムは、データを動的に割り当て、データを管理するために多くのフラッシュ操作を必要とします。そのため構造化データを保存する処理が複雑になり、オーバーヘッドが生じます。

Tuxeraの革新的なファイルシステムソフトウェアは、データベース的な発想で設計されており、1バイト単位の読み出しが可能なNORフラッシュメモリーを有効に活用できます。アプリケーション開発者はデータベースを制御、定義でき、レコード管理にはシンプルで汎用性に優れたAPIを利用できます。これらの機能を組み合わせると、従来のファイルシステムや環状バッファソリューションと比較して、ストレージ運用の改善、フラッシュの寿命の最大化、消費電力の削減、データロギングのパフォーマンスの向上が実現します。

Tuxera Reliance Senseファイルシステムが選ばれる理由

Heart icon - Tuxera

NORフラッシュメモリー寿命の最大化

Reliance Senseは、ウェアレベリングを内蔵しています。さらにNORの持つバイト単位のアクセス特性を活用することで、バイト単位の書き込みに対しても、効果的に寿命の劣化を抑制することができます。
Reliance Senseには寿命テストシミュレータも付属しており、ストレージの耐障害性をテストできます。

優れた堅牢性、決定論的な処理、フェールセーフ

Reliance Senseでは、デバイスデータストレージはフェールセーフです。リセットの誤操作や電源断の発生時にもシステムを確実に回復でき、データインテグリティも確保されます。電源断発生時のフェールセーフシミュレータも搭載しており、本稼働前にシステムの整合性を検証できます。

使用するリソースと電力の削減

Reliance Senseは、RTOSおよびベアメタルシステムで動作します。必要なRAM/ROMの容量は小さく、CPUオーバーヘッドも最小化されているため、利用できるリソースが非常に限定されている環境に最適です。さらに、「緊急書き込み」機能により、ボードに搭載するキャパシタを減らすことができ、コスト削減につながります。

使いやすいAPI

レコード管理は、これ以上ないほどのシンプルさです。TuxeraのAPIには、読み取り、書き込み、検索、最適化されたタイムスタンプベースの検索機能が含まれています。また、独自の機能を定義してレコードに独自のデータを追加することも可能です。これらはインテグリティチェックやセキュリティなど、必要な機能を有効にするときに活用できます。

発売までの時間を短縮

生産開始までの時間を短縮する豊富な機能があります。TuxeraのAPIは、ロギングアプリケーションに合わせてデータレコードを迅速に構成できます。付属のシミュレーションツールは寿命テストや動作モデリングを簡略化します。Reliance Senseは、さまざまなタイプのNOR製品に対応しており、サプライチェーンの変動にも左右されにくい特徴があります。

受賞歴のあるサポート

お客様の成功は、Tuxeraの価値の根幹です。Tuxera のファイルシステムのエキスパートチームは、お客様がプロジェクトをそつなく予定通りに実施でき、期待以上の成功をもたらすよう評価から実装に至るまで一貫してサポートします。

主要な機能

循環型設定:データベースがいっぱいになると、最も古いエントリーを上書きする。
線形型設定:データベースがいっぱいになると、最後のエントリーを上書きする。
レコード処理を簡素化するAPI:読み取り、書き込み、検索、タイムスタンプベースの検索などの機能が利用可能。
データ挿入のためのフック:インテグリティチェック、チェックサムをはじめとする要件に対応。
コスト削減のための「緊急書き込み」機能により、オンボードキャパシタの要件を軽減。
寿命、フェールセーフティ、動作テストのためのシミュレーションツール。
決定論的な処理と電源断発生時のフェールセーフ。
MISRA規格への完全な準拠。
高度なウェアレベリング。
1バイト単位の読み出しが可能なNORフラッシュモード採用で、寿命とパフォーマンスが向上。
あらゆるNORフラッシュメモリーの部品に対応。
RTOSやベアメタルシステムと統合が可能。
8ビット/16ビット/32ビットマイクロコントローラおよびマイクロプロセッサをサポート。
プログラムメモリ(15KB以下)とRAM(1.5KB以下)のみの、抜群の軽量性。

Tuxera Reliance Senseの用途

Reliance Senseは、データロギングアプリケーションを搭載した組み込みデバイスで構造化データを保存するスマートソリューションです。NORフラッシュメモリーで消費電力が少ないのが特長です。

smart meters icon

スマートメーターと産業用記録計

IoT icon

IoTセンサー

smart watch icon

コンシューマー向けおよび医療用ウェアラブル端末

barcode reader icon

テストおよび計測デバイス

Automotive event recorder and telematics

テレマティクスと車載計量器

Tuxera Reliance Senseの入手方法

Tuxera Reliance Senseファイルシステムのソフトウェア評価やお見積りは、こちらからお問い合わせください。

価格と製品評価に関するお問い合わせ