~種類豊富なデータストレージ管理やネットワーク転送ソフトウェアを提供し、
安全性とミッションクリティカルなデータ保護をさらに強化~

ヘルシンキ(フィンランド)、ブダペスト(ハンガリー) 2021年9月9日
世界をリードするストレージ管理ソフトウェアおよびネットワークテクノロジー企業であるTuxeraは、 組み込み向けファイルシステム、フラッシュ管理、ネットワークデータ転送ソフトウェアを開発するHCC Embedded(本社:ハンガリー)の買収契約を締結しました。HCC Embeddedは今後、Tuxera Hungary Kftとして事業を継続します。
買収によりTuxeraは、保管中のデータ、使用中のデータ、組み込みシステム間で転送されているデータを管理するためのソフトウェアとサービスを包括的に提供できるようになりました。さらに、データがあらゆる意思決定の原動力となっている現代社会に、信頼あるデータ管理製品を提供するというコミットメントを、さらに高めることとなります。

地球規模でデータの使用量が増加し、安全管理ソリューションの需要が急伸

International Data Corporation (IDC) は、世界中のデータ量は2025年までに175ゼタバイト(ZB)に増加する(*1)と予測しています。この需要を満たすには、2018年から2025年までに、あらゆるメディアタイプを用いて22 ZBを超えるストレージ容量が必要になります。 大多数のデータは組み込みデバイスで生成され、複雑で要求の厳しいネットワークプロトコルを介して転送されます。 世界中の人々が速やかな意思決定にはデータが必要と捉えており、データの重要性が高まるにつれて、安全・安心を備えるためのデータ管理の要件はますます厳しくなっています。

ネットワークの専門知識とより高度なフラッシュストレージの知見を獲得

HCC Embeddedは、2002年の創業以来、品質と情報セキュリティを重要視しており、ISO 9001:2015品質マネジメントとISO27001情報セキュリティマネジメントの両方を取得しています。二つの規格は、特に自動車業界で求められるセーフテティクリティカルかつミッションクリティカルなデータ要件を顧客にお届けするという、Tuxeraの重要課題を補完します。Tuxeraは、2021年末までにAutomotive SPICE®認証のレベル2を取得する予定です。安全な設計のための各種の基準や、厳しさが増している規制により、自動車業界のみならず航空、航空宇宙、医療、 鉄道や運輸、産業用自動化産業においても、安全な組み込みシステムの設計に対する需要が高まってきています。

セーフティクリティカルなデータ管理のニーズに応えるために

HCC Embeddedは、2002年の創業以来、品質と情報セキュリティを重要視しており、ISO 9001:2015品質マネジメントとISO27001情報セキュリティマネジメントの両方を取得しています。二つの規格は、特に自動車業界で求められるセーフテティクリティカルかつミッションクリティカルなデータ要件を顧客にお届けするという、Tuxeraの重要課題を補完します。Tuxeraは、2021年末までにAutomotive SPICE®認証のレベル2を取得する予定です。安全な設計のための各種の基準や、厳しさが増している規制により、自動車業界のみならず航空、航空宇宙、医療、 鉄道や運輸、産業用自動化産業においても、安全な組み込みシステムの設計に対する需要が高まってきています。

ネットワークの専門知識とより高度なフラッシュストレージの知見を獲得

買収によりTuxeraは、ハードウェアの有効化に関する高度な専門知識と実装ノウハウを得られ、ストレージ管理ソフトウェアをさらに広範囲のハードウェア環境に対応できるようになりました。また、ネットワーク管理、セキュリティ、TCP / IPアプリケーションといったMISRA準拠のネットワーク製品も新たに提供を開始します。これら新製品は、保存データと使用中データに対してフェイルセーフストレージと管理を強化し、無限にデータを生みだすコネクテッドデバイスを介した信頼性の高いセキュアなデータ転送を実現します。

データ管理ソリューションをリード

Tuxeraは1983年以来、フェイルセーフかつ高性能なデータ管理用ソフトウェアを開発してきました。消費者向けデバイスや社載システム向けの出荷は、数十億もの数に上ります。 Tuxeraは、創業当時からの専門分野である組み込みファイルシステム、フラッシュ管理ソフトウェア、ネットワークストレージ製品の開発に加えて、FAT、exFAT、NTFSなどの業界標準のファイルシステム向けにも独自の実装技術を開発しています。 2021年、TuxeraはCRN誌の CRN Storage 100 2021に選出され、企業向けストレージテクノロジーの最も革新的なプロバイダーと評価されました。

TuxeraのCEOであるTuukka Ahoniemi( トゥーカ・アホニエミ )は、次のように述べています。
「HCC Embeddedと一体となって組み込み向けデータストレージソリューションの専門性を強化し、リアルタイムオペレーティングシステムとマイクロコントローラーを使用する組み込みシステムの販売をさらに拡大していきます。これは、私たちにとって素晴らしい次へのステップです。 HCC Embeddedのネットワークおよびミドルウェアコンポーネントが加わり、データ管理のライフサイクル全体にわたるソリューションとして、より包括的なポートフォリオを提供できるようになります。 チームの拡大により、中央ヨーロッパ地域でのエンジニアリングサービスを、より効果的に提供できるようになります」。

HCC EmbeddedのCEOであるDave Hughes(デイブ ヒューズ)は、次のように述べています。「HCC Embeddedはこれまで20年間にわたり、品質と信頼性を重視する高品質な組み込みソフトウェアコンポーネントと関連サービスをお客様に提供するように努めてきました。 顧客、パートナー、従業員に対して同様の目的と価値を持つTuxeraに参画することで、安全でセキュアな製品に対する将来のニーズを満たす高品質の組み込みソフトウェアを提供するという使命を、これまで以上に加速できると確信しています。」

両社が一体となった新しいエンジニアリングチームには、ファイルシステム、フラッシュメモリ、組み込みストレージ、ネットワークテクノロジーのトップエキスパートが世界中に在籍しています。データストレージと転送テクノロジーに関する彼らの経験と知見は、あらゆる種類のオペレーティングシステム、リアルタイムオペレーティングシステム、フラッシュメモリ、ハードウェア環境、ストレージインターフェイス、各種のネットワークプロトコルをカバーしています。

Tuxera acquisition – HCC Embedded CEO with Tuxera CEO
HCC Embedded CEO Dave Hughes with Tuxera CEO Tuukka Ahoniemi

データ管理ライフサイクル全体にわたる課題の解決

二つの会社の統合は、オンボードストレージやエッジストレージ、ネットワーク要件を持つデバイス、車両、工業製品の製造会社に、下記をはじめとする多大なメリットをもたらします。
• 高度な組み込み(マイクロコントローラーなど)から、車両、航空機、宇宙船、消費者向けおよび産業用IoTデバイスまで、幅広い種類のデバイスに対する包括的なストレージ管理
• ファイルシステムのパフォーマンス、データの信頼性、フラッシュメモリの寿命、ハードウェアのコスト削減の向上
• マネージドフラッシュメモリとアンマネージドフラッシュメモリ向けデータストレージのサポート
• USBマスストレージ、USBデバイス、ホストドライバー
• FAT、exFAT、NTFS、APFS、HFS +などの業界標準のフェイルセーフ ファイルシステム
• IPv4 / 6やSMBなどの業界標準のネットワークデータ転送およびファイル共有プロトコルのサポート
• フラッシュメモリの品質およびコストの評価サービス

トランザクションアドバイザー

DLA PiperはTuxeraの法律顧問、KPMGは財務および税務顧問を務めました。
RSM Hungaryは、HCC Embeddedの財務、法務、税務顧問を務めました。

HCC Embeddedについて

HCC Embeddedは、「アウト オブ コンテキスト」の高度な組み込みソフトウェアコンポーネントを開発しており、安全性、品質、移植に関する厳しい要件を満たし、あらゆるシステムのコア要素として使用できる製品を提供しています。 最高品質を誇るHCCの製品ポートフォリオは、信頼性の高いフラッシュ管理、フェイルセーフファイルシステム、関連セキュリティプロトコルを備えたIPv4 / 6ネットワークスタックなど、卓越した能力で開発された250を超える組み込みコンポーネントで構成されています。 HCCは、USBホストや機能ソフトウェアから成る包括的なスイートも提供しています。 2002年以来、HCCはこれらの組み込みソフトウェアコンポーネントを、工業、医療、自動車をはじめとする幅広い業界で世界で2,000社を超える企業に提供してきました。

Tuxeraについて

Tuxeraは、品質保証済みの組み込みストレージ管理ソフトウェアとネットワーキングテクノロジーの大手プロバイダーです。Tuxeraのソフトウェアは、人々や企業がデータをより多く活用できる機会を創出し、電話、タブレット、車、テレビ、カメラ、ドローン、外部ストレージ、ルーター、宇宙船、IoTデバイスなどの製品で中核的な機能を果たしています。 ファイル転送を高速化し、コンテンツに簡単にアクセスできるようにしながらもデータを確実に保存できるようにします。 Tuxeraは、JEDEC、SNIA、AGL、SD Association、The Linux Foundation、その他多くの業界団体の積極的なメンバーです。 2008年に設立され、本社をフィンランドに置き、中国、ドイツ、ハンガリー、韓国、日本、台湾、米国に支社があります。 詳細については、http://www.tuxera.com/をご覧ください。

注記

*1 「エッジからコアへの世界のデジタル化、IDCホワイトペーパー」–#US44413318、シーゲイト協賛によるIDCホワイトペーパーより。
当レポートはオンラインではアクセスできませんが、Tom Couglin氏によるForbesの寄稿「2025年までに175ゼタバイト」に引用されています。
https://www.forbes.com/sites/tomcoughlin/2018/11/27/175-zettabytes-by-2025/


Tuxera Japan株式会社
Email:
TUXERA® は、Tuxera Inc.の世界における登録商標です。.